
上司に反抗したことにより、クビになってしまうのか心配です。
本記事では、そういったトラブルの解決を実際に約7年間人事部として携わってきた私が解決をさせて頂きます。
本記事の内容
・上司と喧嘩をしたらクビになるのか?
・上司との喧嘩後に起こりうる現実
・困った時の対処法
以上3項目は、『実際に人事として私が見てきた現実』を元に組み立てております。
この記事を書いている人
・人事部として7年間勤務中
・社員同士のトラブルの解決
・新卒採用や中途採用の面接官
・入社から退職までの相談対応
私の持つ知識と経験が、皆様のトラブル解決になるよう記事を書かさせて頂いております。
目次
上司と喧嘩をしたらクビになるのか?
いくら社会人(大人)とはいえ、「感情を抑えきれず爆発してしまった」なんてことは、どこの会社でも過去を振り返れば1度や2度くらいは、あるのではないでしょうか。
実際に私の会社でも、上司や先輩と喧嘩をしてしまった人たちを何度か見てきました。
ではそういった方達は、喧嘩後にどういった処罰になったかをお教えしましょう。
上司と喧嘩をした人は、会社をクビになりません。
但し例外として、
一方的に暴行を行い、刑事事件などになっている場合は例外となります。
クビ = 懲戒解雇にあたる訳ですから、会社に相当な不利益なことを行った場合や、警察にお世話になるような事件を起こさない限りは、クビになることは通常ではありえません。
とはいえ、「クビにならないならまぁ、いっか」なんてことは社会人として絶対にありえませんから、
以下のことを明日から想定して、行動することをおすすめします。
- 上司の下へ謝罪にし行きましょう
- トラブルの原因によってペナルティあり
この2つに関しては今後、今の会社で仕事をする上で必ず知っておくべき内容になりますので、もう少し詳しい理由をお話をさせて頂きます。
上司の元へ謝罪しに行きましょう
どういった理由であれ、上司に対して『暴言』や『偉そうな態度』をとるのは、あなたが良くても相手は間違いなくよく思っていません。
そして社内の風紀を乱す行為は、最悪の場合売り上げが減少する結果に直結してしまいます。
▶︎ 謝罪のタイミングは喧嘩当日or翌日の朝
「昨日は偉そうな態度をとってしまい申し訳ありませんでした」とまず謝罪をしましょう。
もし仕事上の問題で納得いっていないのであれば、偉そうな態度をとったことに謝罪してから、冷静に自分が何に腑に落ちないのかしっかり話し合いましょう。
トラブルには様々な事情があるかと思います、一度腹を割って話すことによりお互いの苦労が知れ、新たに良い関係を築ける可能性もありえます。
そしてもう一度言っておきます、些細なトラブルから社内の空気が一変してチーム全体がガタガタになり得ます。仲間のことを思い、まずは謝罪をして空気をよくしましょう。
トラブルの原因によってペナルティあり
当たり前ではありますが、あなたが原因で喧嘩になっているのであれば、会社からペナルティが課せられる可能性があります。
詳しくは、次項目の【上司との喧嘩後に起こりうる現実】にて解説していきますが、ひどい場合は減給などもあり得ます。
もちろん上司の言動がきっかけで喧嘩になっている場合もあるかと思いますが、挑発に乗ってしまった以上なんらかのペナルティは考えられます。

上司との喧嘩後に起こりうる現実
ここからは、実際に私の会社でも起きていた内容と重ねながら進めさせて頂きます。
もちろん上司の持っている権限によっても内容は全然変わってきますが、一般社会から考えると以下のようなことが想定できます。
- 昇進の可能性がなくなる
- 昇給金額が最低金額に
- 職場で無視をされる
- 同僚や後輩との関係も気まずくなる
- 精神的ストレスから疲労感が抜けない
自分より立場が上である以上、その立場を利用して嫌がらせに近いことをする上司も少なくありません。
本項目をお読み頂き、最悪のケースを想定した上で「先回りした行動」が取れるように、詳細を書いていきます。
そしてこの5つ項目を読んで頂いた後に【困った時の対処法】についても、しっかりと説明しておりますので、ひとまずご安心下さい。
昇進の可能性がなくなる
少なからず『部下の昇進』を決めるのは、上長を含めた3名から5名の幹部になるかと思います。
喧嘩をした上司は、あなたのことをよく思っていなければ、もろに昇進チャンスを逃す影響を受けてしまうでしょう。
昇進するための評価点を低くつけられ、助言に関しても悪評価を述べられることから、あなたがどれだけ会社に貢献をしてもトップの方へ届く可能性が極めて低くなると思います。
引用 : THE ADECCO GROUP

起死回生の一撃必殺があって、上司を飛び越えて出世できる可能性が近日あるのであれば、気にする必要はありません。
実際に私の会社でも、ある一定の役職から上がらない方いて、よくよく聞くと過去にトラブルがあってから時間が止まっていると聞いた事があります。
昇給金額は最低限に
会社によって昇給基準が異なるかと思いますが、今までと劇的に変わるような会社貢献をできない限り『昇給がない、または最低金額の昇給』の可能性があります。
理由に関しては、昇進と同じく喧嘩をした上司があなたのことを嫌がらせで評価しないからです。
「そんなのたまったもんじゃない!」という話ですが、人間関係がこじれてしまうと起こりうる辛い現実です。
出来る限りの対処法
・すぐに謝罪をしておく
・信頼関係を戻すよう努力する
・圧倒的な結果を数字で出す
数字ですぐに結果が出るような職種だと良いのですが、内勤ベースですぐに評価してもらいにくい場合は、人間関係が戻るように一生懸命努力をしましょう。
職場で無視をされる
喧嘩をした上司と「二度と口をきくか」なんて気持ちが、喧嘩をした直後はあるかもしれませんが、
現実問題を考えると仕事をする以上、毎日なんらかの会話を交わすのは当たり前ですよね。
しかし相手がこちらに対して、全く声をかけてこないケースも想定しておくべきです。
上司が声をかけてこないデメリット
・仕事をふってもらえない
・社内に微妙な空気が流れ続ける
・事実上の無視にストレスを感じる
仕事をふってもらえなくなるのは、後に昇給や昇進の話にも直結する部分となるため、かなり会社員としてダメージがあるといえます。
ましてや後輩に大事な仕事を優先的にふって、自分は雑用ばかりなるなんて絶対いやですよね。
同僚や後輩との関係も気まずくなる
最初のきっかけは『上司との小競り合い』だったはずが、気づけば同僚や後輩までもが『変な空気をかもし出している』そんな状況になりかねません。
同僚や後輩とまで気まずくなる理由
- 仲良くしている所をみられて上司に睨まれたくない
- 喧嘩っぱやいヤツだと思われて距離をおかれる
- 社内の空気が変わって自分と上司にイラだっている
- 喧嘩の一件に関係性があると会社に思われたくない
今のべた4つに関しては心理的に十分にあり得ることだと思います。
何も問題なく、仕事もプライベートも順調にきている人からすれば、「うゎ、めんどくさい事になってる、関わりたくない」と逆の立場で考えても思いませんでしょうか?

精神的ストレスから疲労感が抜けない
少し子どもじみた表現になるかもしれませんが、一つ例えさせて頂くならば、
学生の頃に友人やクラスメイトと喧嘩をして、仲直りするまでなんとも言えない空気で毎日ストレスを感じませんでしたか?
あの状況によく似たことが、社会人になってまた味わくこととなります。

大袈裟に感じたかもしれませんが、今までと同じような居心地が良い場所ではなくなるでしょう。
私の会社で起きた事件
先輩後輩の仲でちょっとしたトラブルから喧嘩が勃発、半年後に後輩側から表面上の仲直りはしたけど、どこか気まずさが残り精神的にしんどいので退職したいと申し出があり、会社を去っていたスタッフがいました。
表面上の解決しかできずシコリが残ってしまうと、こういったケースになる場合もあるようです。
困った時の対処法
前項でご説明をした、【上司との喧嘩後に起こりうる現実】になってしまった方や、そうなるであろうと予測が出来る場合は、事前に対処法を確認しておきましょう。
困った時の対処法
- 人事部に相談をする
- 転職をする(相談をする)
今回の記事の中でもっとも大事な項目になりますで、しっかり確認していきます。
人事部に相談する
正直、一番手っ取り早い対処法になります。
人事部に相談すれば状況をしっかりヒアリングした上で、両者の間に入り解決の道へ導いてくれます。
その他にも、一度相談しておけばその後の経過や、万が一「気まずい状況」や「嫌がらせを受けた」としても人事部がまた対応してくれるので、かなり心強いです。
また人事部が間に入ると、両成敗してくれるので上司にもペナルティーが課せられ、同じような(喧嘩)ことがないようにしてくれます。

転職をする(相談をする)
どう考えても、「もう上司とうまくやっていけそうにない」「会社の居心地が非常に悪い」そんな場合は、転職を考えるしかありません。
とは言っても急に会社を辞めて転職といっても、一時的に収入がなくなったり、会社に迷惑をかける可能性が高いかと思います。
そこで事前に、今の現状の相談や転職市場を知るために、第一に転職エージェントをおすすめします。
転職エージェントの役割
- 転職市場を教えてくれる
- 転職についての相談にのってくれる
- 転職先の紹介(完全提案型)
- 面接対策や履歴書添削
- 年収の交渉や面接の日程調整などを行ってくれる
補足ですが、「転職をする!」と決めたら転職エージェントの方達は、再就職できるまでしっかりとサポートしてくれる上に、完全無料というのがありがたいです。
▶︎ 転職エージェントが完全無料な理由
求職者の負担が0円なだけであって、求人を依頼した企業側が成果報酬でお金を払ってくれているため。
ですので、転職エージェントは決して怪しいところではありません。
特に業界最大手の『リクルートエージェント』は有名であり、キャリアサポートの方々も優秀ですので利用をおすすめします。
リクルートエージェント
リクルートエージェントの特徴を紹介します。
リクルートエージェントの特徴
・求人数は非公開求人を含め全国で30万件以上
・全国にエージェントの拠点が16箇所もある
・無理な転職は進めてこない
実は私自身も元リクルートエージェントの利用者でして、対応力や求人数やコミュニケーション能力の高さには、満足の言葉しか出てきませんでした。
より詳しい内容を知りたい方は<<リクルートエージェントについて調べてみましたをご覧ください。
リクナビNEXT
リクナビNEXTは転職サイトになるため、5分程度の登録だけ簡単に済ませれば約20万件以上の求人に即触れることができます。
▶︎ 転職サイトをおすすめする人
・転職エージェントまではまだ考えていない
・サラッと今の転職市場の調査をしたい
・正社員でホワイト企業を探している
【補足】
会員登録なしで求人を見れるサイトもありますが、そのほとんどが中小企業や、あまり聴き馴染みのない企業になります。
求人の質の高さは、会員登録制の方が圧倒的に良いので、リクナビNEXYはしっかり抑えておきましょう。
まとめ : ストレスを感じない環境を作りましょう
1日の約半分近い時間を仕事に費やす訳ですから、出来るだけノンストレスの状態に持っていきたいところです。
しかし思いがけないトラブルから、大きな環境変化となり知らぬ間にストレスを抱えてしまっている可能性もあり得ます。
そうなってしまった環境を変化させるには、
①まず上司へ謝罪をする
②信頼関係を戻す努力をする
③転職をしてガラッと環境変化をする
この3つのどれかを選択する必要があります。
どちらにせよ人間関係のトラブルが、一番厄介であることは間違いありませんので、もう一度自分自身とも向き合い、正しい答えを見つけて欲しいなと思います。
最後まで本記事をお読み頂きありがとうございました。