
本記事では現行で人事担当をしている私が、転職にまつわる心配事を解決します。
本記事の内容
・転職活動前の大切な準備
・30代の転職ってリスク有り?
・30代の転職を失敗させない方法
・まとめ : 転職理由が明確ならまず行動すべし
30代の転職市場が、10分ほどで理解して頂けるような記事構成となっております。
記事の信頼性
社員数250名の会社で人事担当として7年間勤務。また20代から50代の社員から転職相談や、新卒・中途採用の面接官などの経験をしています。
目次
転職活動前の大切な準備
何らかの理由で転職を検討されているから、今この記事をお読み頂いているかと思います。
勢いで会社を辞めてしまう方もおられますが、あまりその行動はよくないパターンとなります。もちろん事前に家業を継ぐ事が決まっていたり、引き抜きの声がかかっている!なんて場合は話は別になりますが。
「次の確約をとってから今の会社を辞めよう!」という話ではなく、最低限の自己分析は転職を検討する場合必須となります。
転職活動前の準備
- なぜ転職を検討したのか再度考える
- 自分のスキルを確認
この2点について詳しく説明していきます。
なぜ転職を検討したのか再度考える
転職を意識するきっかけが人それぞれに存在しますが、いざ転職活動をする場合に『自分がなぜ転職を検討したのか』を明確にする必要があります。
人事担当をしている私が実際にこの7年間で、社員から聞いた転職理由(退職理由)のどれかに当てはまるのでは無いでしょうか。
転職理由(退職理由)
- 自分の実力と年収が見合っていない
- 会社の先行きが不安で転職を意識した
- 上司や部下の考えと合わない
- 仕事のやりがいを急に感じなくなった
- 休みの回数がもっと多い所にいきたい
- 通勤距離が遠く苦痛になってきた
表面上は『仕事のやりがいを急に感じなくなった』かもしれませんが、そもそもやりがいを感じなくなった理由は何なのか?それを徹底的深堀する必要があります。
深掘りした結果仮に人間関係がきっかけで、やりがいを無くしたのであれば、会社に相談をして部署移動や支店移動をしてクリアにすれば、わざわざリスクを背負って転職をする必要がなくなるのです。

転職を考え始めたきっかけのアンケート調査
8600人の転職者を対象にとったアンケートを見てみましょう。
【 転職を考え始めたきっかけのアンケート調査8600人が回答 】
アンケート結果からわかる事は、以下の内容になります。
- 給料が低かった
- やりがい・達成感を感じない
- 企業の将来性に疑問を感じた
- 人間関係が悪かった
1位の理由は、『給料が低かった』ですが、20代に比べ30代に多い回答は『企業の将来性に疑問を感じた』になります。
実際に新卒から10年近い勤務をすると、業界の流れが把握できるので妻子や家族がいる場合でも、会社や業界に将来性がないと感じれば心配になってしまいます。
こういった会社自体が破綻する可能性が秘めている場合は、転職情報を小豆に仕入れておく方が良いでしょう。
自分のスキルを確認
新卒採用とは違い中途採用になると『即戦力』または『経験者』のキーワードを中心に求人されている事が非常に多いです。
特に30代の転職者に求められるのは、今までの経験を経て身に付けた『スキル』ここが肝心になってきます。
「自分には取り柄がない」そんな事は絶対にあり得ません。
・サービス業であれば【 交渉術・トーク技術・資料作成技術 】
・店舗の責任者であれば【 マネジメント能力 】
・事務作業であれば【 Excel wordのスキル・会計能力・アシスタント能力 】
自分が数年の間で身に付けたスキルをメモに書き出して、何ができるのか何の仕事に繋がりそうかよく考えて見ましょう。
30代の転職ってリスク有り?


転職をして想定と違った事はありますか?
有効回答数 12,538名のアンケートから見えた30代の転職リスク
- 思っていた仕事内容と違った
- 給料が上がらなかった
- 会社・社風に馴染めない
- 勤務時間が長くなった
せっかく勇気を出して転職したのに、想定できるようなリスクは減らしたいですよね。
一体『うまく転職できる人』と『転職を後悔する人』の違いは、何のかを次に解説していきます。
うまく転職できる人の特徴
30代でもうまくトントン拍子で、転職をしていく人がたくさんおられます。一体どんな事をされているのか気になりますよね。
そこで私の会社に中途採用で入社してくる方達に、共通している点をあげさせて頂きます。
転職成功者の共通点
- 在職中に転職活動をしていた
- 転職エージェントからの紹介
- 自分のやりたい事が明確になっている
- 自分のアピールポイントをよく知っている
以上4点が皆に当てはまっている事が多いように思いました。
志望動機や今自分が何をしたいのかが、ぼんやりした状態では面接を受けてなかなか内定を頂けません。
それに自分は何が得意で何が苦手かなど、自己分析できている人は圧倒的に転職後の会社でも成功する可能性が高いと思います。転職先の会社に自分をさらけ出す事により、共にミスマッチが減ると言われています。
ただ先に一つ言えるのは、20代に比べて30代に求められる能力がそもそも高いので、転職のハードルが少し上がるという事は間違いなくあると思います。
うまく自分でも飛べるハードルの高ささえ見極めれれば、転職リスクを最小限にする事ができます。
転職を後悔する人の特徴
まず転職してみて【良かった・悪かった・どちらとも言えない 】の3パターンだと、どんな比率になるのか確認してみましょう。
転職をして良かった | 32.8% |
転職して失敗した | 31.6% |
どちらとも言えない | 35.6% |
ちょうど3割ずつくらいに分かれていますが、転職を後悔する方も全体の30%を超えるというのは結構衝撃ですよね。
ではどんな方が転職を後悔したと感じているのか?ある程度統計が取れましたので発表します。
① 普段から勉強しないタイプ
② 前会社と喧嘩別れしている
③ 退職理由がぼんやりしている
一番危険なのは、ぼんやりと何となく会社を辞める事です。この感覚で次の会社に行っても、月日が流れば人間関係や仕事内容でトラブルが起きやすくなります。
30代の転職を失敗させない方法
30代になると自分の得意分野や将来設計が、はっきりと見極めできているんじゃないかと思います。
得意な事と将来自分は、どうありたいかをはっきり抽出し、希望する企業に自己アピールする事は必須になると思います。
その他に企業から求められるのは、スキル以外に『柔軟性』や『協調性』何かも特に30代は見られていると思って良いでしょう。
その他にも転職リスクを大幅に下げる方法が3つありますのでご紹介します。
① スキルを活かした業種に転職
② 新たにスキルを身につける【資格の取得】
③転職エージェントに相談
順番に説明していきます。
スキルを活かした業種に転職
「もう新しい業界へ移りたい」「なんか今の業界疲れちゃった」と考えてしまう方もおられるかもしれません。しかし現実は甘くないです。30代でまた一からやり直しを受入れてくれる企業はそうありません。
となれば、長年勤めた仕事で培ったノウハウやスキルを活かすのが1番話が早いです。
もし今お勤めの業界が衰退いるとしても、例えば営業マンのスキルであれば業界チェンジしてもしっかり活かせれます。もちろん事務経験やサービス業なども業界を変えても活かせる場面が必ずあります。

新たにスキルを身につける【資格の取得】
もしも新しい業界へ飛び込むのなら必ず事前に勉強が必要です。
では質問です。自分が社長ならAさんとBさんどちらの方を雇いますか?
Aさん 業界未経験だが、事前に使えるスキルや資格を習得している
Bさん 業界未経験で知識もスキルもゼロ
もちろん大半の方がAさんを選ぶでしょう。企業は同じ未経験でも少しでもメリットがある方を選んでいますし、ここが新卒や20代の転職と違いが出ている大きなポイントだと思います。
これから業界未経験でスキルを身につけるなら、やはりプログラミングをおすすめします。
web関連のお仕事は、今後も間違いなく成長をし続けていくので息が非常に長いと思われます。また誰もがすぐに持てるスキルでもないので希少性が高いので、今の自分のスキルと掛け算する事により更に希少性が増します。
プログラミングスクールで知名度が高い【 TECH::CAMP 】の無料オンライン説明会で業界の事や、今後の需要などをリサーチしても良いかもです。初心者のための説明会なので気軽に参加できるのが安心です。
転職エージェントに相談
正直なところ30代の転職で一番手っ取り早くリスクを下げれるのが『 転職エージェントに相談する 』です。
理由は以下のようになります。
- 自分性格やスキルを考慮してアドバイスしてくれる
- 基本的に相談なので金額は発生しないので安心できる
- 転職に向いているかそうでないかもはっきり言ってくれる
- ネットの求人には載っていない求人票をかなり公開してくれる
- 転職できるまでずっとサポートしてくれる
手軽なネット求人に頼りがちですが、やはり人と人が直接話をして自分のことを十分理解してもらいアドバイスを受ける方が、かなり転職のリスクを下げれます。
たくさん転職エージェントが存在ておりますが、まずは最大手のリクルートエージェントに相談しておいて良いでしょう。
リクルートエージェントは合計30万件以上の求人数を預かっており、非公開求人が約9割と言われています。
全国16箇所に拠点を置いているので、直接相談をしに行きやすいのも安心できるポイントです。
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30代が利用すべき転職エージェント【6選】各社の得意分野や特徴を一気に確認できます。
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まとめ : 転職理由が明確ならまず行動すべし
転職をするかどうか、ずっとモヤモヤしたままでいるより一度行動して、転職市場を覗いてみると良いですよ。
思ってる以上に厳しいと感じるかも知れません。
「え、こんなに条件変わるの?」とプラスの印象になるかも知れません。
今回アドバイスさせて頂いた資格の習得や、転職エージェントなどに一度相談してみてから、じっくりと行動するの良いでしょうね!
皆さんの転職が素晴らしい結果になるように、応援しております。